
親友のシェフ、菅沼豊明さんのお店、”コントワー松喜(経堂)”に行きました。”コントワー松喜”はフランス懐石と銘打っており、ここでは、フランス料理に和の要素を取り入れた菅沼流料理が味わえます。極めつけは、”フォアグラ丼”。
私達の席は、カウンター前の特等席。前菜は、菅沼シェフが”お任せ”で出してくれるという。
トマトにはアンチョビ風味のドレッシングをまとわせ、しっかりフレンチ路線のホロホロチョウのテリーヌにはオレンジを添え、鱧の湯引きには梅ダレとミョウガを添える。彼の仕事の繊細さには、目を見張らせられる。
私、まずはトマトに箸をのばした。菅沼さん自慢のトマト自体の味が味わいたくて、上にのっているタマネギのみじん切りとドレッシングを軽く落として、1切れ目を口に運ぶ。トマトの甘みがしっかり感じられ、最後に微かにアンチョビ風味が口に残る。2切れ目は、普通のバランスでいただく。トマト、タマネギ、ドレッシングのバランスが絶妙。
次はテリーヌ。ホロホロチョウって、こんなに濃厚な味なの?美味しい!中に入っているピスタチオとプルーンがお肉の味とマッチして、赤ワインが進みます。「ワインにピッタリね!」と菅沼さんに言うと、「赤が良いとおっしゃっていたので、これにしたんですよ。」とにっこり。こういうコミュニケーションは、カウンターならでは。
ワインで口を湿してから、鱧へ。一気に和の世界へ。梅だれとミョウガで鱧をいただいていたら、「お醤油もちょっと合わせると良いかもしれませんよ。」と菅沼さん。お醤油を2・3滴、お皿に流して下さいました。