パリ管横浜公演(11月7日)
昨日のパリ管横浜公演、良い席で聴かせていただきました。
親友のパリ管首席ホルン奏者、アンドレ・カザレ(Andre Cazalet)が招待を用意してくれたもので。
パリ管サントリー公演の昼過ぎ、AUX BACCHANALESでカザレと話していて、「横浜のプロは、サントリーと一緒?それとも文化会館と一緒?」と訊いたところ、「サントリーと同じ。文化会館で、もう1つのプロは終わりで、これからはずっと同じプロ。」と。
「元気があったら行きたいと思ってる。」と口を滑らせたところ、別れ際に「じゃ、横浜の招待のこと、訊いてみるから。」とおっしゃる。
ちょっと疲れていたので、「元気があれば、だから、行く時は当日券で。」と言ったら、「疲れているなら、会場で寝てれば。」と軽く言われてしまった。
当日、「ピアノも良く見える席にしたよ。」とチケットを渡してくれた。
席に行ってみて、”絶対に寝られない”って良く分かりました。
ホルンが良~く見える席。ということは、多分、あちらからも見える。
以前、プレイエルのパリ管公演の席をいただいた時はポデュウム席だった。カザレが振り返ったら良く見えるところをくださった。
時差ボケでも絶対寝られない席、まして、ポデュウムだったし。
メンバーが舞台に登場。パリ管の制服、かっこいい。ジャン=ルイ・シュレルのデザインで、裏が赤。カザレに、とてもよく似合っている。
「カレリア組曲」、カザレは、今回初めて吹くという話だった。使うミュートの話を夫としていたけれど、日本製なんだそう。
「カレリア組曲」が始まる。弦のトレモロの上に、ホルン4本の響きが乗る。ちょっと田舎っぽい旋律。4本の響きが美しい。
あぁ、パリ管だ~。
寝てなんていられない!
オケの中の友人達の姿を次々と目で追っていたので、華麗な指揮をするパーヴォ・ヤルヴィの姿に目がいったのは、かなり後のこと。
2曲目はリストのピアノコンチェルト第2番。
ソリストは、ジャン=フレデリック・ヌーブルジェ。数年前に写真を見て、ハリー・ポッターみたいと思ったけれど、もう少年っぽさはない。
私の予想と違い、かなり硬質な音も出すピアニスト。勿論、風のようなpppも出すので、音色のコントラストが大きい。若いけれど、CNSMP伴奏科の教授というだけあって、旋律の出し方、和声の響かせ方が堂に入っている。
アンコールは、プーランク。
意外な選曲!と思ったけど、爽やかな感じで良かった。
後半は、サン=サーンスのオルガン付き。
オルガンはエシュケシュ。これまた、CNSMPの教授。
管楽器は1番が入れ替わったので、またもや友達探し。ピアノが真中からどいたので、チェロの佐藤光君がよく見える。
この曲、ホルンの1番は、吹くところが殆ど無い曲。ソロは、殆ど3番に。
ラジオ・フランスのオケが日本に来た時、Jean-Jacques Justafreに会ったところ、「サン=サーンスね、僕、暇だから、2番奏者の譜めくりするんだよ!」と言っていましたっけ。
ティンパニのフレデリック・マカレツ(Frederic Macarez)のかっこよさには唖然!
アンコールを3曲やって終演。
終演後、楽屋口に行き、カザレに招待のお礼を言い、沢山の友達に挨拶。あっちこっちの友人と話している内に、バスが出る時間になってしまった…。
やはりバスを見送るのは寂しい。
バスに乗らなかった佐藤光君とちょっぴり話して、みなとみらい駅へ。
今、プログラムを見ていて、気付いた!
プログラムの表紙、フランス国旗の色が散りばめてあると思っていたけれど、実は、その色を使って日本の地図をデザインしてあるんですね。
お洒落!
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