フォルジュルネ第3日(5月5日)
東京フォーラムでのフォルジュルネは、昨日で終わりました。新潟と鳥栖に移動する方々は、今朝早くの便で演奏会の地に向かったとのことです。
昨日(5月5日)は、ホールCで20時から行われた Cー34d ルネ・マルタンの”ル・ク・ド・クール”を聴きました。
私の目的は、テデイ・パパヴラミ(Tedi Papavrami)。5月3日に一度聴いたブラームスのコンチェルトの終楽章を弾くので、同じ会場で同じ曲を聴くことになりますが、やはりドキドキ・・・。
5月4日のクレール・デゼール(Claire Desert)とのデュオは小さい会場でしたが、何と2列目の真ん中辺り。ヴァイオリンの目の前。良い場所とも言えますが、知っているだけに何だか恥ずかしかった。彼は、大変な集中力で演奏する人なので、おそらく聴衆の顔を見ることはないと思うのですが、私は顔が上げられなくて、ずっと下を向いていました。
5月5日の”ル・ク・ド・クール”は、盛り沢山でしたが、パパヴラミは、オケを使う第1部のトリでした。拍手が鳴り止まないのに、オケの楽員はどんどん退場し、舞台の上のイスは片付けられ、時間切れなのかと思ったら、何と第2部が始まりました。
第2部は、ヴォーチェス8のブラームスの子守歌と、バッハのシャコンヌにダンスを付けたもの。ヴォーチェス8は楽しかったですが、バッハのシャコンヌに関しては、ダンスが私が持っているシャコンヌのイメージとは全く違うものだったので、正直言って、戸惑いました。結局、最初のほんの少しを除いて、ずっと目を閉じておりました。私はバッハが好きで、特にシャコンヌは好きな曲ですので、はっきりしたイメージがあります。視覚に訴えるダンスは、音楽より印象がはっきりしますので、相容れないイメージのものを見ながら、好きな曲を聴くということは、私には不可能でした・・・。(ちなみに、私のシャコンヌのイメージは、白のドレスの女性のダンスです。)
いやぁ、長いコンサートでした。予定は1時間のところ、2時間。サービスなのかもしれませんが、第1部のオケの曲だけでも、明らかに1時間では無理。1時間半と思っていましたが、それを更に30分上回ったので、私は、待ち合わせをすっぽかす羽目になりました・・・。
終演後、廊下を歩いていたら、ルネ・マルタンさんがお隣を歩いておいででした。「私、テデイ・パパヴラミの友人です。」とご挨拶したら、「良いコンサートだったでしょう?」とおっしゃいました。「勿論、良かったです!」と言った後、正直な私、思わずポロッと「でも、ちょっと長いんじゃあ???」と言ってしまいました。
暗くなったガラス棟の入口で、約束通り、テディ君が待っていてくれました。この日しか行けない友人が、彼にどうしても会いたいと言ったので、待っていてくれるように頼んであったんです。「近々、また会えると良いね。」と言って別れたのですが、その前に「私、ルネ・マルタンにテディ君の友人と自己紹介したら、”良いコンサートだったでしょう?”って言われたの。で、”良かったけど、ちょっと長いんじゃあ???”って言っちゃったよ!」と話したら、笑っていました。「ルネ・マルタンは、いろいろな人の意見を聞く人だから、思った通り言って良いんじゃない?」とのこと。
有楽町駅から山手線に乗ろうと思ったら、人身事故で止まってしまったので、タクシーで帰還。という訳で、昨日はブログ更新が出来ませんでした。
ルネ・マルタンの”ル・ク・ド・クール” 5月5日
第1部
管弦楽:ウラル・フィルハーモニー管弦楽団
・ブラームス(パウル・ユオン編曲):ハンガリー舞曲第4番 嬰へ短調
山田和樹(指揮)
・ブラームス:ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲 イ短調 op.102 より 第1楽章
庄司紗矢香(ヴァイオリン)
タチアナ・ヴァシリエヴァ(チェロ)
ドミトリー・リス(指揮)
・リスト:ピアノ協奏曲第2番 イ長調 より 第1楽章
広瀬悦子(ピアノ)
ドミトリー・リス(指揮)
・ブラームス:ピアノ協奏曲第2番 変ロ長調op.83 より 第3楽章
ボリス・ベレゾフスキー(ピアノ)
ドミトリー・リス(指揮)
・マーラー:交響曲第5番 嬰ハ短調 より 第4楽章 アダージェット
ドミトリー・リス(指揮)
・ブラームス:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調op.77 より 第3楽章
テディ・パパヴラミ(ヴァイオリン)
ドミトリー・リス(指揮)
第2部
・ブラームス(ヴォーチェス8編曲):子守歌op.49-4
ヴォーチェス8(声楽アンサンブル)
・J.S.バッハ シャコンヌBWM1004
庄司紗矢香(ヴァイオリン)
勅使河原三郎(ダンス)
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