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2008年4月 4日 (金)

クラシックミステリー”名曲探偵アマデウス”(NHKBS)

先日、”ベト7”をテーマに放映された クラシックミステリー”名曲探偵アマデウス” が、今日、新シリーズとしてスタートしました。

この”名曲探偵アマデウス”、4月スタートと聞いていましたが、しっかりチェックしていなかったので、今夜の7時からのBSHiでの放映に気付いたのは、何と40分前。テーマは、大好きな”ボレロ”でしたので、大慌てで家族に録画を頼みました。(私は、メカ音痴なのです・・・。)

夕食を済ませてから、ゆっくり見ましたが、面白いですね~。ホールでオケの演奏を聴く時には、「そのパートだけ、聴かせて!」なんて言えませんが、バラして聴くことが出来て、”な~るほど!”と思う部分が沢山ありました。

とりわけ、ホルンとピッコロの重なる不思議な音色の部分の解析、面白かったです。今までも、あの部分で、平行した旋律を追っていると、何だか頭が変になりそうな突拍子もない音が聞こえる気がしたのですが、本当に聞こえていたんですね。倍音の再構築って言うんでしょうか、演奏している楽器同士の音が溶け合ってしまうと、聴いたこともない音色が生まれるんですよね。まさに、ラヴェルは”魔術師”だと思いました。

それぞれの楽器の演奏可能音域ギリギリにある”味わいのある音色”を使うところ、ギリギリのところだという奏者の緊張感を利用して音楽のテンションを上げるところも、魔術師たる所以だと思いました。

あのトロンボーンのソロ、音域も高いし、緊張感がありますよね。ベルリンフィルのコンサートの音が流れましたが、”あらら・・・”、でした。これを聴きながら、パリ管首席ホルン奏者のアンドレ・カザレの言っていた”パリ管のトロンボーン奏者は大変だよ。”という話を思い出しました。フランスを代表するオケであるパリ管は、海外演奏旅行をする毎に、”お国もののボレロをアンコールに”とリクエストされるんだそうです。演奏旅行だと移動も大変。それに、アンコールっていうのは、しっかりしたプログラムの後にやるものですから、パリ管のトロンボーン奏者は大変ですね。

この番組、日曜日の午前中には、BS2での放映もあります。

クラシックミステリー”名曲探偵アマデウス
「ボレロ~謎の高校生失踪(そう)事件~」
BShi 4月4日(金) 午後7時00分~7時44分
BS2 4月6日(日) 午後11時00分~11時44分
BShi 4月8日(火) 午前8時15分~8時59分

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