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2008年1月14日 (月)

”CNSM”と”パリのコンセルヴァトワール”の違いは?ー②

1月5日に書いた「”CNSM”と”パリのコンセルヴァトワール”の違いは?」という記事、かなりアクセスが多く、驚きました。こんなに多くの方が読んで下さるとは思っていませんでした。”コンセルヴァトワール”という言葉はご存じだけれど、どういう学校かをご存じない方が多くいらしたということだと思います。フランスの音楽教育制度は、日本とは大きく違うのでわかりにくいのです。

友人の根本雄伯君のブログにあるように、フランスの音楽教育制度が日本で良く知られていないことを利用して、”上手に”訳した経歴を使っている方もいらっしゃいました。数年前までは、音楽関係者であっても、パリ国立高等音楽院CNSM)と、パリ国立地方音楽院CNR de Paris)の違いがわからない方が多かったからなのです。でも、さすがに、今は、そういうことはなくなったと思います。
CNSMCNR de Paris は、ただでさえ混同されやすいのです。以前 CNSM のあった所に、現在、CNR de Paris がありますので。

CNSM についての記事を書いている私のことを CNSM 出身者と思われる方があるかも知れませんが、私は CNSM 出身ではありません。留学中は、CNSM で教えていらした先生からプライベートレッスンでお教えを受けておりました。CNSM の勉強の大変さを知っているのは、留学当時、CNSM で勉強していた友人達から沢山話を聞いたから。自分の体験ではありません。

もともと中央集権的な国・フランスは、音楽教育制度もピラミッド型。それぞれの州が、独自の立派な音大を持つドイツとは、音楽教育の制度が違います。フランスの場合、フランス全土の市や町にある”公立のコンセルヴァトワールConservatoire Municipal de Musique)”で学ぶ子供達の中で優秀な子供達が、各地方にある”国立地方音楽院Conservatoire National de Region・CNR)”に入って学び、その中の精鋭がフランスに2つしかない”国立高等音楽院Conservatoire National Superieur de Musique・ CNSM、パリとリヨンの2箇所です。)”で学ぶのです。フランス中から選び抜かれた学生達が学ぶ CNSM は、大変にレベルの高い学校です。

フランスに2つしかない”CNSM”と、パリ市内に沢山ある”パリのコンセルヴァトワール”とは、かなり違った意味合いの学校です。CNSM は、フランス中から選び抜かれた学生達の為の学校、パリ市内に沢山ある”パリのコンセルヴァトワール”は、基本的に、その地域の子供達に音楽教育をする学校です。けれども、”パリのコンセルヴァトワール”でも、クラスに依っては”CNSM”を卒業した方が通う場合もありますので、一概に”CNSM”はレベルが高く、パリ市内に沢山ある”パリのコンセルヴァトワール”はレベルが低いという言い方は出来ません。

これは数年前の話ですが、私の友人のフルーティスト、カトリーヌ・カンタンCatherine Cantin、パリ・オペラ座管弦楽団首席フルート奏者)のクラスで、 CNSM の卒業生が学んでいると聞きました。カトリーヌ・カンタンのクラスは、パリ12区のコンセルヴァトワールにありますので、まさに、”パリのコンセルヴァトワール”のクラス。ですが、彼女の演奏と人柄をしたって、CNSM の卒業生が入学するとのことです。

1月5日に書いた ”CNSM”と”パリのコンセルヴァトワール”の違いは?という記事は、こちらです。
http://paris-tokyo.cocolog-nifty.com/blog/2008/01/post_6e8a.html

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