ダヴィッド・ゲリエ(hr)出演のシューマンのコンチェルトシュテュック @ Paris
ヴァイオリニスト神谷未穂さんのブログ《ヴァイオリニスト未穂のダイアリー》に書かれたシューマンのコンチェルトシュテュック入りコンサート、開催日が昨日&今日でしたので、昨夜、急いで記事を書きましたもので、少々、説明不足でした。私、曲も勿論好きなのですが、4人のホルン奏者の内の1人、ダヴィッド・ゲリエ(David Guerrier)の演奏にとても興味があるのです!
彼は、是非、生演奏が聴きたいホルン奏者の一人です。ダヴィッド・ゲリエは19歳で、あのミュンヘン国際コンクールで優勝しているのですが、それが”ホルン”部門ではなくて、”トランペット”部門!それなのに、現在は、フランス国立管弦楽団の首席”ホルン”奏者。”一体どうなってんの!”と思う経歴です。超難関のミュンヘン国際コンクールの”トランペット”部門で優勝し、その数年後には、フランスで一流といわれるオケ、フランス国立管弦楽団の首席”ホルン”奏者に就任したのですから。
楽器を変える演奏家は、時々いますけれど、彼の場合、楽器を変えた訳ではなく、今も”トランペット”を吹いており、”トランペット”と”ホルン”の両方で活躍中の演奏家なのです。オケでのポストは、”ホルン”奏者けれど、一晩に”トランペット”と”ホルン”の両方の曲を入れたコンサートをすることもあるという、ちょっと”怪物的”演奏家です。フランスのナントの”ラ・フォル・ジュルネ”で、前半にハイドンの”トランペット”コンチェルトを吹き、後半にモーツァルトの”ホルン”コンチェルトを吹いたという話を、ミッシェル・ガルサン=マルー(Michel Garcin-Marrou)から聞きました。
ミッシェル・ガルサン=マルーは、元パリ管弦楽団首席ホルン奏者で、リヨン国立高等音楽院(CNSM de Lyon)の教授。ダヴィッド・ゲリエのリヨン国立高等音楽院での先生です。ダヴィッド・ゲリエは、ミッシェル・ガルサン=マルーのクラスで学び、それから、ヨーロッパ内の音楽教育機関の交換プログラムを利用して、ウィーンでも学んでいます。ウィンナホルンにも興味有りということなのです!
”トランペット”と”ホルン”の両方の演奏を続けるダヴィッド・ゲリエは、CNSMを頂点とするフランスの音楽教育が生んだユニークな演奏家の一人だと思います。
そういえば、数年前にフランス国立管弦楽団が来日した時にも、開演前のロビーコンサートで”トランペット”を吹き、オケでは”首席ホルン奏者”として演奏したという話ですよ。
今回のコンチェルトシュテュックのホルン奏者は、David Guerrier, Antoine Dreyfuss, Emmanuel Padieu, Bernard Schirrer。Emmanuel Padieuの所属はわからないのですが、David Guerrier はフランス国立管弦楽団首席奏者、Antoine Dreyfussはフランス放送フィルハーモニー管弦楽団首席奏者、 Bernard Schirrer はパリ管弦楽団ホルン奏者です。
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コメント
モーリスアンドレコンクールを当時聞きました。15才ですでに神童でしたがその後のホルン奏者としての活動も凄いですね。
投稿: マルセルサンバ | 2008年1月12日 (土) 16時34分
ゆりこさん、
ブログにコメント有難うございました!
ダヴィットさんがトランペットで
ミュンヘン国際コンをとっていたとは
知りませんでした。
どうりでトランペットがうまいはず。。。
そのうちヴァイオリンでも舞台に
たっていたりして。。。
あんちゃんとまろさんのコンサート、
私は伺えません。とても残念(涙)。
ゆりこさん、かわりにホルン応援団長として(?)
よろしく。
私がホルンの魅力をさらに知る事が出来たのは、
ゆりこさんのおかげですよ〜。
投稿: 未穂 | 2008年1月21日 (月) 09時05分