”お菓子のバイエル”③
書店で”お菓子のバイエル”を手にとってみました。きれいな本でしたが、買うのは控えました。何故って、私は、沢山のお菓子作りの本を持っているけれど、結局、良く使うのは2冊だけだからです。
私が愛用している2冊とは、母のフランス料理の先生であったミシュリンヌ・バラッツ先生の書かれた「やさしく作れるフランス式おかずとお菓子」 と、ベターホーム協会編集の「焼くだけのお菓子」。この2冊の内、「焼くだけのお菓子」が、私のお菓子作りの”バイエル”、そして、「やさしく作れるフランス式おかずとお菓子」は、フランス家庭料理の”バイブル”でしょうか。
「やさしく作れるフランス式おかずとお菓子」は、フランス料理とお菓子の本で1976年に出たもの。ってことは、30年以上前のものです。勿論、写真はレトロですが、私は未だに愛用しております。母が、この本を書かれたバラッツ先生のお料理のクラスに通っていましたが、母が行かれない時には私が代理で行っていました。ですので、実際に教えていただいたことがあるので、本を開く度に先生を思い出し、懐かしく思うので本を手放せません。この本を使い続けるもう一つの理由は、”レストラン料理ではなく、手軽で美味しく、毎日出来るような家庭料理を”というお考えで教室を開いていらした先生のレシピなので、手軽に出来るものが多いからなのです。
先生が教えて下さったお料理&お菓子、作り方は結構大ざっぱでした。当時、お菓子を作る時は、小麦粉は”3回振るわなくっちゃ”とか、”4回振るわなくっちゃ”とか言われていましたが(今もそうかしら?)、バラッツ先生のクラスでは、作るものによっては小麦粉を振るわずにバサッと入れることもありました。お菓子は、殆どが焼きっぱなしで、飾り付けは無し。当時、お菓子の本というと、きれいに飾り付けしたお菓子の作り方を書いた本が殆どでしたけれど、飾りの無いバラッツ先生のお菓子は、素っ気ないようですが、味わい深く美味しいのです。お料理もお菓子も、無駄は省いてあるけれど、ポイントはしっかり押さえたもの。思い出があり、しかも、役立つこの本は、私にとっては”バイエル”というより”バイブル”と言うべきものかも知れません。
ベターホーム協会編集の「焼くだけのお菓子」は、子供達のおやつ用に、お菓子のレパートリーを増やそうと思って買った本だったように思います。こちらも、デコレーションをせず焼きっぱなしのお菓子の本です。自宅で作るお菓子は、”シンプルが一番”という我が家の好みにあったものです。
「やさしく作れるフランス式おかずとお菓子」 ミシュリンヌ・バラッツ/著
主婦の友社 主婦の友実用シリーズ
発行年月1976年 924円(税込)
「焼くだけのお菓子」 (Home made club) (単行本)
ベターホーム協会 ¥1,575 (税込)
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コメント
Yurikoさま,
先日は私のブログにおいで頂きありがとうございました。
先ほどどこか違うところへコメントを書いてしまったようですが,私にとってもこの本はまさにフランス料理の教則本でした。高校生だったので,友人がくるたびにこの本のメニューを次々に作っていました。鳥の赤ワイン煮込み,ソーセージの煮込み,パリーブレスト・リンゴのケーキ等,懐かしいものばかりです。高校時代,フランス語の授業があり,大学に入ってからもフランス語が好きで,アテネフランスに通ったりして,そこではMmeマンジュノーという方に習いました。今は多忙で,あまり勉強も楽しみもできませんが,退職したらフランスに行きたいと思っています。お気に入りに入れましたので,これからも時々訪問させていただきますね。
投稿: bon jour! | 2007年12月16日 (日) 22時57分