東京都庭園美術館での「舞台芸術の世界」
東京都庭園美術館で開催されている”舞台芸術の世界”に行って参りました。”ディアギレフのロシアバレエと舞台デザイン”という副題が付いています。
20世紀初頭にセルジュ・ディアギレフに依って作られたロシアバレエ団(バレエ・リュス)の舞踏、音楽、舞台や衣装のデザインは、とても斬新なものでしたが、この”舞台芸術の世界”には、ディアギレフのバレエ・リュスを含む、20世紀初頭から1945年までのロシアのバレエ、オペラ、演劇など舞台芸術に関する約190点もの作品と資料が展示されています。
舞台や衣装のデザイン画、実際に使用された舞台衣装、ポスター、上演プログラム、写真の膨大な展示がありましたが、私のお目当ては、バレエの映像でした。私は、東京都庭園美術館のサイトを見て、今回公開される映像は、ニジンスキーの映像だとばかり思っていたのですが、「ニジンスキーの動画は残っていない」という説明文を読み、かなりガッカリしました。でも、上映された映像は、充分に素晴らしいものでした!
上映された映像は、パリのオペラ座が『パリがディアギレフを踊る(Paris Dances Diaghilev)』というプログラムを上演した際のもの(1990年のものらしいのですが)。演目は、『薔薇の精』、『牧神の午後』、『ペトルーシュカ』でした。
音楽としては、『薔薇の精』に使われているウェーバーの「舞踏への勧誘」よりも、『牧神の午後』や『ペトルーシュカ』の方が好みですが、私にとってのニジンスキーのイメージは、何といっても『薔薇の精』。『薔薇の精』役のマニュエル・ルグリ、素晴らしかったです!
でも、『薔薇の精』役コスチュームでのニジンスキーの写真を見てしまうと、”まるで猫科の生き物のようなしなやかさを持っていた”と言われるニジンスキーの『薔薇の精』の映像が残っていたらなぁと思ってしまいます・・・
<上映タイムスケジュール>
11:30~ 『薔薇の精』『牧神の午後』(上映時間 約20分)
12:30~ 『ペトルーシュカ』(上映時間 約35分)
14:00~ 『薔薇の精』『牧神の午後』(上映時間 約20分)
15:30~ 『ペトルーシュカ』(上映時間 約35分)
この”舞台芸術の世界”には、”赤い靴&ダイヤ柄割引き”というのがあります。バレリーナのイメージの”赤い靴”か、道化のイメージの”ダイヤ柄”の衣類で入場する場合は、団体料金適用になるというもの。粋ですネ!
8月25日(土)~9月1日(土)は、”夜間開館”というのもあります。明日迄ですが。アール・デコ様式の東京都庭園美術館、夜は一段と美しいのではないでしょうか。
夜間開館時間:午後6時~8時(入館は7時30分まで)
「舞台芸術の世界」 ディアギレフのロシアバレエと舞台デザイン
会期: 2007年7月26日(木)~9月17日(月・祝)
会場・問合せ先: 東京都庭園美術館(03-3443-0201)
一般1,000(800)円、大学生[専修・各種専門学校含む]800(640)円、小・中・高校生および65歳以上500(400)円
*( )内は20名様以上の団体料金
詳細は、下記サイトをご覧下さい。
http://www.teien-art-museum.ne.jp/index.html
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