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2007年7月25日 (水)

七月大歌舞伎「十二夜」(歌舞伎座)

昨夜(7月24日)、歌舞伎座で蜷川幸雄演出の「十二夜」を見て参りました。素晴らしかったです!
友人から、”「十二夜」は良いわよ”と聞いていましたが、私の中では、歌舞伎とシェークスピアが結び付かず、半信半疑で歌舞伎座に足を運んだのです。
 
私は2階席だったのですが、幕が上がる少し前、ギンギンのライトがこちらを照らすのです。何これ~? 客席の後ろから誰か出るのかなって思いながら、顔に当たるライトを手で避ける内に、幕が上がりました。すると、舞台の中の鏡に客席が映っているではないですか!客席から嘆声が漏れ、お芝居が観客の心を取り込んでいきました。舞台が明るくなると、そこには満開の桜。流れる音楽は、チェンバロと少年少女の重唱。見える風景は日本、聞こえる音楽は西洋の古い音楽らしき典雅な響き、その落差に違和感を感じつつ、私は、「十二夜」の混沌の世界に惹き込まれたのです。
 
兎も角、面白かったのです。鏡を沢山使った舞台装置は綺麗だし、役者さん達のお芝居は素晴らしいし、音楽と音の使い方の見事さにも感動し、とても楽しみました。菊五郎さん・菊之助さんの二役の早変わり、目を疑いました。斯波主膳之助役で階段を下りて行って、すぐに、琵琶姫役で上がってくるのには、思わずぞっとしました。菊之助さんが斯波主膳之助琵琶姫の双子役を演じるのは知っていましたが、菊五郎さんが丸尾坊太夫捨助という全く違う性格の二役を演じるのは、歌舞伎座に行くまで知りませんでした!どうやって早変わりしているのでしょう。舞台裏は大変な騒ぎなんでしょうね。
 
この「十二夜」の音楽には、勿論、歌舞伎の伝統的な音楽が使われていましたが、チェンバロというヨーロッパの楽器を使った音楽も取り入れていました。両方の音楽が引き立て合い、美しい舞台装置とも良く合っていました。そう、場面転換の効果音も素敵でした。
プログラムに書かれたスタッフの中に、「作曲」、「作調」、「補曲」、「音楽」という役がありましたが、それぞれ、どういった役割なのでしょうか?「音楽」は笠松泰洋さんという方で、チェンバロの演奏もされているのですが、西洋風の音楽は、この方が担当されたのでしょうか?

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