文化村の「モディリアーニと妻ジャンヌの物語展 」
昨日、渋谷の文化村で行われている「モディリアーニと妻ジャンヌの物語展 」に行ってきました。
モディリアーニの絵が見たくて、4月21日に新国立美術館で行われていた「異邦人(エトランジェ)たちのパリ 1900-2005 ポンピドー・センター所蔵作品展」に行ったのですが、お目当てのモディリアーニの作品が3点しかなかったので、「モディリアーニと妻ジャンヌの物語展 」に行くつもりでした。
会期は6月3日迄。残り10日となったので、そろそろ行かねばと思っていたところ、昨日は雨。”これなら空いている”と思い、家でのレッスンの後、出掛けました。
東急本店の正面から入ったら、「マルク・シャガールとエコール・ド・パリの作家展」のチラシが目に入りました。私、シャガールも好きなのです。”両方見たいな”と思ったのですが、よくよく考え、「モディリアーニと妻ジャンヌの物語展 」だけを時間を掛けて見ることにしました。印象が散漫になるのは残念だと思ったので。
会場内に入るとシーンとしていて、静かな熱気が感じられました。本当に好きで見にいらした方ばかりという感じです。混んではいませんでしたが、イヤホーンガイドの説明付きの絵の所には沢山の方が集まっています。
モディリアーニの絵と共に、彼の妻・ジャンヌ・エビュテルヌの絵が数多く展示されていました。私は、ジャンヌ・エビュテルヌの絵を初めて見ましたが、彼女は、モディリアーニのような素晴らしい画家と一緒に居ても、独自性を保てる画家だったのですね。モディリアーニと同じモデルの絵を描いていても、明らかに彼女の絵なのです。
会場には、モディリアーニとジャンヌ・エビュテルヌの絵、2人の写真や手紙類などが展示されており、私はモディリアーニの世界を堪能致しました。
私語するのが憚られるような会場の雰囲気。誰もが、モディリアーニとジャンヌ・エビュテルヌの悲劇的な生涯に思いを馳せているのでしょう。
見終わった後、私の心には、最後に展示されていたジャンヌ・エビュテルヌの水彩画の悲劇的な内容が重く残り、現実に戻るのに少し時間が必要でした。それで、会場出口のミュージアムグッズ売場をぶらぶらして、あれこれと品定めしたのですが、出口のミュージアムグッズ売場って、絵の世界と現実の世界を繋ぐ大切なエリアなんですね。
「モディリアーニと妻ジャンヌの物語展」の詳細は、4月24日の記事、”モディリアーニの美術展②”をご覧下さい。
↓
http://paris-tokyo.cocolog-nifty.com/blog/2007/04/post_94ef.html
| 固定リンク
「文化・芸術」カテゴリの記事
- ベルギーから帰国(2019.07.11)
- 「ひとりヴァイオリンをめぐるフーガ」が週間ベストセラー第3位に!(2016.04.10)
- テディ・パパヴラミの著作の日本語版発刊!(2016.03.26)
- 歌麿の「深川の雪」を見に、箱根へ。(2014.06.19)
- 華麗なるジャポニズム展へ(2014.07.02)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント