私への歌舞伎パリ公演効果
”向日葵さま”、コメントありがとうございました。
4月8日にいただいた”向日葵さん”からのコメントにも、”日本を離れると日本に興味が沸く”と書かれていましたが、そういうものなんでしょうね。先日も書きましたが、留学時代、私は日本に居る時より日本を見つめる時間を多く持ったように思います。今回の歌舞伎パリ公演と同じように、外国という鏡に映して自国の文化を見ると、普段見えないものが見えてくることもある、そんな気がします。
私は、2月初旬から歌舞伎パリ公演の記事をブログに書いてきましたが、パリ・オペラ座のサイトで、歌舞伎パリ公演のチケット発売を知ったのは、全く偶然のことでした。歌舞伎は、何とバレエのカテゴリーに入っていました。これにとても驚いて最初の記事を書き、併せて、自分のチケット予約体験を踏まえてパリ・オペラ座のチケット予約方法も書いたところ、沢山のアクセスをいただくことになりました。
情報の不備を補うつもりで歌舞伎パリ公演が終わるまで、かなりの数の記事を書いてきましたが、半ば、成り行きで書き続けたようなところがありました。でも、結果的には、書いてきた記事が、私に改めて”自分が日本人であること”を認識させてくれ、また、”日本を楽しむ””日本を遊ぶ”気持ちにさせてくれました。
これが、”私への歌舞伎パリ公演効果”です。
歌舞伎パリ公演に関する記者会見で、市川海老蔵さんが「・・・本当は一番歌舞伎を判ってもらいたい日本の方々に、逆輸入のように海外から伝えたいと考えていたので、それがこのように具体的になってきて本当に嬉しい。」と話されたそうです。それを知って、”海外で認められてから、逆輸入という形で日本入るのは、ちょっと悲しいな。”と思ったのですが、金色と赤を基調とするオペラ座(ガルニエ)で、あのシャガールの天井画の下で演じられた歌舞伎の映像は、歌舞伎座で演じられる歌舞伎よりも、私に日本文化を強く訴えました。あれを見て、”逆輸入っていうのも、良い形かも知れない。”と思いました。
海老蔵さんは、今年6月にはイギリスとオランダでも公演をされるとか。歌舞伎の素晴らしさが世界に広まり、それが日本の中にも反映される、そんな形になることを祈ります。
私は、”日本ってこういう国よ。”というアピールが出来るようになりたいと思っていますが、その為には、日本のことをもっと知らなければ。
日本人が、皆、日本のことを良く知っている訳ではないと思いますが、私は、時々、”Yurikoさん、本当に日本人???”と、フランス人の友人に言われることがあります。歌舞伎は以前から見ていましたが、能は一回しか見たことが無く、文楽は一度も見たことがありません。そして、”得意料理は?”と訊かれると、答は、日本以外の国の料理が多いですし、日本的日本人とはいえません・・・
ま、フランスに関することは、フランス好きの私が知っていることを、フランス人の友人が知らないといったこともある訳で、お互い様なのですが、ともあれ、歌舞伎パリ公演は、私に日本を見つめ直す良い機会を与えてくれました。
3月は、生け花パフォーマンスを見、温泉にも行き、4月初めには花見をしました。4月下旬には歌舞伎座に行く予定。積極的に”日本を楽しむ”つもりです!
和服まではいかなくとも、夏には”浴衣に挑戦”と思っています。
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