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2007年3月30日 (金)

日本語とフランス語の質感(フランス語での”口上”)

歌舞伎パリ公演の折のフランス語での”口上”に、私はとても興味をそそられました。その理由は、私が、日本語の歌詞をフランス語に訳す”訳詞”という仕事をしたことがあるからなのです。

”訳詞”についての詳しいお話は後日書かせていただきますが、この仕事は、日本語とフランス語の質感について考える素晴らしい機会を、私に与えてくれました。具体的には、メロディーと日本語の歌詞を渡され、日本語の歌詞をフランス語に訳しながら、メロディーに乗せていくという仕事です。
日本語の子音は母音とセットですが、フランス語には独立した子音があります。子音だけの音は長く延ばせない。また、フランス語の場合、長い音符に乗せられる音は、一般的に1つの単語の中に1つしかない。だから、日本語の歌詞より早く言葉が終わってしまい、音が余ってしまうのです。
同じ意味の長い単語を探して使ったり、同じ意味のことを繰り返して言う。そんな工夫をしながら、言葉を音に嵌めていくと、出来上がりは、日本語の歌詞よりドラマティックになっていました。それも言語の特徴かもしれないと思いました。

訳詞の経験から、私はフランス語での”口上”、とても興味深く聞きました。子音だけの音、日本語にない母音といったものには、ご苦労の跡が見られましたが、”口上”らしい質感が出ており、動作にも合っていて、素晴らしかったと思います。(言葉の専門家でない私が言うのも、おこがましいですが。)
どなたが作られたものなのでしょう。プログラムには、訳者のお名前は載っていたのでしょうか? 

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