パユ日本公演プログラム中のル・サージュに関する記述
エリック・ル・サージュの品格に対する誤解が生じかねない記述が、2006年のエマニュエル・パユ日本公演プログラムの中にあるという話を友人から聞き、私はル・サージュの友人として心を痛めております。
(ル・サージュは、2006年のパユ日本公演にピアニストとして共演致します。)
私は、98年にパユから紹介されてル・サージュと知り合い、2000年以降、数多くのマスタークラス、そして2回のコンサートを企画しておりますが、それは、私が、ル・サージュの演奏と人格に限りない尊敬を持っているからに他なりません。
私の心配が杞憂である事を祈りますが、プログラムの記述をご覧になって、ル・サージュの品格を疑われる方がおいででしたら、その方々には、彼の品格は、その演奏からご判断いただくよう、心からお願い申し上げる次第です。
*前述の記述が掲載されたプログラムは、10月28日(土)兵庫県芸術文化センター大ホールで行わせたジャズ公演の際に販売されました。
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コメント
レッスンの様子を拝見したり、目の前でサインを頂いたりした印象は、とてもおおらかで穏やかなお人柄と感じています。私はフランス語がわからないので、通訳の方を通してのお言葉になりますが、聞き苦しい事をおっしゃっているニュアンスは感じられません。私は「とても素敵な方」だと信じて疑っていないです。
投稿: akiko | 2006年10月31日 (火) 19時19分
私はプログラムに書かれていたマスタークラスを聴講していましたが、その時、ル・サージュさんは、「ポップスやジャズ、クラシック以外の音楽は聴かないの?」と質問され、生徒さんは「Jポップスを聴きます。」と答えたと記憶しています。
ル・サージュさんは、「そんな感じで音楽を楽しまないとね。弾く人が楽しまないと、聴く人も面白くない。クラシックはつまらないと思われているから、聴く人が減っているんだよ。」とおっしゃっていました。
1時間という限られたレッスン時間内に、何とか音楽を楽しむ事を伝えようとする真摯な気持ちが、すごく伝わってきました。
ですが、プログラムには、その時のル・サージュさんの言葉の訳として「(他の音楽に・・・)まさか全然興味ない?それって、かなりヤバくね?」と書かれていました。書かれたのはその時のレッスンの通訳をされていた方ですが、そのような日本語の訳が的確だとは到底思えません。
実際の彼の表情や声、雰囲気から受ける印象は、プログラムを読んで受ける印象とは全く違ったものでした。
プログラムという大勢の人の目に触れるものに、読んだ人に誤解を与えかねない表現や言葉遣いが使われた事を、非常に残念に思います。
投稿: tae | 2006年11月28日 (火) 21時00分