ル・サージュ&ブラレイ「モーツァルト/2台と4手のためのピアノ・ソナタ集」
2週間前、パリでル・サージュに会った。
ブラレイのマスタークラスについて相談したいことがあったので、その話をしていると、新しいモーツァルトのCDを取り出して、私の目の前に示し、「これ、フランクとの新しいCDだよ!」と言う。
「聴きたい!」と私が言うのを分かっていて、彼は目で制しながら続ける。「これは、上げる訳にいかない。日本で発売されたら買ってね!」と。そして、「ほら、これが1870年代のスタインウェイの写真。良い音なんだよ。」と目を輝かせる。
「CDの出来に満足してるのね。」と言うと、「勿論!」と頷く。そして、「さ、僕、シューマンのコンチェルトさらわなくっちゃ!」とCDをしまい込む。
「じゃ、フランクに連絡しておくよ。」「よろしくね。」
CDを見るル・サージュの微笑みは、彼の充実した演奏活動を映していたに違いない。
*このCDは、ル・サージュにとって初めての日本国内盤CD、そして、彼にとって初めての古典派のCDの筈である。
http://www.kingrecords.co.jp/lesagebraley/index.html
エリック・ル・サージュ&フランク・ブラレイ
「モーツァルト/2台と4手のためのピアノ・ソナタ集」
2006.10.25発売
税込¥3,000
[KICC-646]
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